Vascular Facilitation Process® (VFP®):
Vascular Facilitation Process® (VFP®)とは柔和なタッチと意識・知覚を通して動脈、 静脈、リンパ液、脳脊髄液の流れを促進する根源的なボディワークの体系であり、施術者とクライアントさんが一緒になってワークを行い、脳地図の感覚野と運動野の領域で書き換えが出来ることも特徴の一つです。結果として停滞し感覚のなかった部位に血流が循環し、老廃物の除去、組織再生が起こり「動く」と言う指令が脳から到達しにくかった部位(関節や筋肉等) に届き、より主体的に「動く」と感じれるようになります。
自身の身体が言うことを聞いてくれなくなると、「歳だから仕方がない」と言う社会的悲観論にだんだん同調して行く私たちがいます。でもそれは真実なのでしょうか?もしそうであれば、なぜ年配の方でもしっかりと歩行ができる方とそうでない方がいるのでしょうか?そしてその理由は遺伝的な要素だけが関わっているのでしょうか?それとも毎日の習慣がネガティブに現れた「神経可塑性」による影響があるのでしょうか?
様々な怪我(出産時も含む)や事故、そして心理的なトラウマや文化的背景による制限が身体の血流を阻害します。でもそれは「歳だから仕方がない」のでは無く、物理的に動脈と静脈の供給・排出が慢性的に滞っている状態だからです。
ですから停滞した動静脈の血管を「手で捉え」、その部分に最適な血流を戻すことにより感覚が芽生え、身体が運動神経にアクセスしやすい環境を整えます。そして準備ができたクラ イアントさんには不快感や痛みが再発しないように「動きの再教育」も取り入れ、中⻑期的にも身体が改善するお手伝いをセッションで継続的に行うのが VFP®の最大限のメリットになります。
クライアント様がVFP®を受ける理由を以下にまとめてみました。
”常識に囚われない、常識を疑える人”、もしくは『常識の範囲での努力は全てした!』と言 う方には特に向いています。 パフォーマンス向上(ダンス-主にバレエ、格闘技、ピラティス、ヨガ、ジャイロトニック、 テニス、歌など) 手術が必要だと宣告された方達(特に股関節、膝が多いです)、また手術後のリハビリを早めたい方達
体力の低下やケガの為に引退を考慮しているプロアスリート ケガ・痛みからのリハビリ(主に外反母趾、足首の捻挫、骨折(脛骨、鎖骨など)、変形性股関節症、ヘルニア、腱鞘炎、五十肩、ローテータカフ(回旋筋腱板)損傷、頚椎損傷等々)
また以下の事柄を大事にしています:
感じる事が出来ない身体の部位は動かす事が出来ない。脳の法則で『脳の中で隣合わせにな っている所は同時に働く』と言う事から(脳の運動野と感覚野は隣合わせです)、感じれていない所は動かせなくなり、動かしていない所は感じる事が出来なくなる。そしてそれが Thomas Hanna も言っている”Sensory Motor Amnesia”(感覚と運動神経に起こる記憶喪失とでも言っておきましょうか?)
いつもと同じ身体の動かし方で痛みやケガが起こるのであれば、それは効率が悪いからであり、基本的に痛みやケガは身体からのメッセージであると言う事実。解決策は身体に違う運動パターンを再教育する事。−特異性の法則(SAID Principle)
身体の全ての関節に隙間を空けて動く方法を覚える事。関節が詰まっている状態で動くと 脳は筋肉の出力を下げ、開いていれば出力を上げてくれます。(関節運動反射)
骨と関節の動きで身体を支えたり動かす事。一般的に筋肉を意識しがちですが、それよりも 『骨で立つ』または関節を意識した方が効率良く動けます。ちなみに筋肉を否定しているの ではありませんし、筋肉は必要です。ただ関節が最大限に動く前に筋収縮を過度に起こして しまうと、関節稼働範囲は確実に制限されます。 痛みは脳に存在するのであり『軟骨が減っている』などは一つの要因に過ぎ無いと言う事。 そうでなければ幻肢痛などは起こらないはずです。
重力と友達になる。重力はこの地球上にいる限りかかっていますが、それに対抗して勝つのは不可能です。ですから重力を動く為の味方につける事をお手伝い致します。
眼と耳が機能している事。小脳は身体のセンサー(固有受容器)からの情報、そして眼と耳 からの情報をもとに運動をコントロールしています。
脳内マップそのものを書き換える。そしてその為にも回数をこなす。
この世の中にはたくさんのトレーナー、そして施術(治療)家がいますが、現在の所『動きは分かるけど、痛みやケガとかは。。』もしくは『痛みやケガには強いけど動きとなると。。』 と言うのが一般的です。そこで元々パーソナルトレーナーであり、武道家、また施術家で仕事をしてきましたので、VFP® Movement Therapistがトレーナー&施術家のハイブリッド的存在になれればと考えています。